傑作

『有川夕菜の抵抗値』時田唯
トラウマ持ちのパラライザー(感情が高ぶると生体電流が異常興奮し、身体から強烈な電流を放出してしまう特殊体質)と、パラライザー絡みのトラウマを持つとある私立高校の生徒会及び教師達による、熱血青春物語。
双方のトラウマと思春期的な自分勝手さがぶつかり合うが、冒険もないし敵も出てこない。所々突っ込みどころもあったが、基本的にはすげぇ爽やか、つかもう羨ましくすら感じるほどに心と心とでぶつかり合う高校生達の青春が輝かしいまでに描かれる。
デビュー作ながらものの見事に一巻で完結させており、起承転結も見事で、手放しで評価していい一冊。
続編なり新作なり、今後が楽しみな作者である。
189冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)