くれいまーくれいまー

『極北クレイマー』海堂尊
財政破綻直前の地方都市と旧社会的な市政構造及びやる気のかけらも見えない市立病院。
描写の一つ一つが微妙にリアリティあふれており、それゆえに凄く感情移入してしまう。
実際に起こった、そしてどこででも起こりうる医療問題に対する医療者側の関わり方と患者側の立場、及びマスメディアの実情なんかを思うがままに激しく書き続けた作品である。これまでの作品の登場人物や、海堂世界におけるさまざまな事件とのリンクもあり、ファンとしては非常に興奮できる作品。一冊で完結してるようでもあり、ここからが戦いの始まりって感じもする終わり方でもある。とはいえ、おそらく何らかの機会に語られるのであろう。
249冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)